おっちゃんへ

細い路地で一人でやっていた八百屋のおっちゃんのところで、トマトを買おうと思ったら、店が閉まっていた。

おっちゃんは昔からいて、正月のクワイや、ゼンマイや美味しいトマト、よく昔買ったのはささがきしてくれてたゴボウだ。バナナもスイカも美味しかった。時期ものの、露地物の。なすの漬物やキュウリのヌカズけ。白菜の漬物もあった。ぬか漬けから取りだして包んでくれた。料理の仕方も教えてくれたな。

そういえば、伊勢たくあんのくっさいくっさい古漬け旨かったな。いっつも長靴履いたおっちゃん。店がなくなってるし。

あぁよそで食べた早朝の赤味噌の味噌汁はまっずくって、これがこの地の味かと思った。そのおっさんの握った塩おむすび絶品だったな。一度しか喋ってないけど、


懐かしの味だ。

また、食べたいな、、、味噌汁も、たくあんも、トマトも、、、

八百屋のおっちゃんのとこは、

張り紙があったので読むと、先日他界されたそうだ。

シャッターの前で、

悲しかった。

そんな月曜日。

低気圧は嫌いだ。